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- 2025.07.03 プレス
〇特色印刷で表現できる主な色(視覚効果)とは
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◇特色印刷で表現できる主な色(視覚効果)
・メタリックカラー:ゴールド(金)やシルバー(銀)に代表される光沢感に優れるカラー。
ゴールドは特に高級感や格式、シルバーはSF世界なども思わせる。きらびやかで、見る角度により色合いが変化。ほかにはブロンズ(銅)、赤や青みかかったメタリック色など、様ざまなパターンから選択できる。
・蛍光色(ネオンカラー):蛍光染料が含まれており、鮮やかかつ眩しさを感じさせる色で、デザインやロゴなど、意図する部分を目立たせるのに効果的。蛍光インクとしては、ブルー、グリーン、イエロー、ピンク、オレンジ、レッドなどがよく使われている。
・パステルカラー:ファッションやコスメ関係の印刷に最適。通常のカラー印刷ではくすんだり、ざらついたりしがちだが、特色を使うと、柔らかくなめらか、優しい色合いが期待できる。
・白インク:オフセットカラー印刷は、白い紙を前提とした印刷方法(印刷をしないことで、白を表現する)で、色付きの紙は白を再現できない。そのため、黒い紙をはじめとする色のついた紙、クラフト紙、透明素材に印刷する際に使用。
・透明(無色・クリアインク)
「メジューム」とも呼ばれ、通常、インクの濃度調整、光沢性を上げる(保つ)、質感の変化を出すために使用される事が多い。また、香料や抗菌を含んだ機能性インクを混ぜて利用することもできる。
※弊社では、一部の特色をご利用いただけないことがございます。
ご了承ください。
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◇特色インクの作り方
特色インクは、次のような工程を経て完成します。
1:測色
測色機を用いて、指定色(特色見本)をCCM※で解析し、配合率を算出。
2:調合
配合率データに基づきインクを調合。
3:製造
調合したインクを練る(混ぜ合わせる)。
4:展色
展色(色の誤差を確認する作業)を行い、色見本との誤差を確認。誤差がある場合は修正し、色見本に近づける。
5:試し刷り
印刷機にインクを投入。試し刷りをしながら微調整を行い、色見本に照らし合わせる。
6:保存
完成したインクのデータをCCMへ保存する。
※CCM(Computer Color Matching。コンピューターカラーマッチング):色見本(注文色)を測定し、コンピュータにより配合計算を行う方法。測定器には大きく分けて、「色彩計(Colorimeter)」と「分光測色計(Spectrophotometer)」の2つの種類がある。
なお、特色インクは以下のような印刷方法に適応しています。
・オフセット印刷(平版印刷)
凸凹のない、平坦なアルミ製の版にデザインを施し、インクを塗布。これを「ブランケット」というゴム製ローラーに転写して、デザインを紙に刷る印刷方式。幅広い素材への印刷が可能で、大量印刷にも向いている。
・凸版印刷
スタンプや印鑑のように、印刷したいデザインやロゴ部分が出っ張った版を用いてプリントする方法。シンプルな仕組みで様ざまな素材に利用できる。
・凹版印刷(グラビア印刷)
円筒(シリンダー)に、複製したいデザインやロゴを削り(凹ませる)、くぼんだ部分にインクをつけ、余分なインクを除去して印刷する手法。緻密な線を再現するのに適しており、写真集、美術書に最適。また、プラスチックフィルム、軟包装材料、建材などの印刷にも用いられる。
・シルクスクリーン印刷(孔版印刷)
色ごとに、孔(あな)の開いた版を作り、素材に直接印刷する方法。孔からインクが通るという仕組みになっている。
耐久性に優れ、インクの発色が良く、細かいデザインも鮮明に表現できるのが特徴。
・フレキソ印刷
柔軟なゴム、樹脂で作られた版にインクを付け、紙やフィルムといった素材に転写する凸版印刷の一種。「ベタ印刷(広い面積を塗りつぶす印刷)」に向いており、日本ではダンボールへの印刷を中心に導入が行われてきたが、多種多様なインクに対応、素材も選ばないため、金属、布などへの印刷も可能である。
販促品やノベルティ制作の現場においては、デジタルデータを直接プリントするため、少量生産(小ロット)への対応が容易で、速く安く印刷できる「オンデマンド印刷」がよく使われています。
ただ、オンデマンド印刷は、フルカラー印刷が基本のため、特色印刷ができません。
特色印刷を行う場合は、先ず印刷が可能か否か(特色印刷可能な印刷機を有しているか)を印刷会社に問い合わせることをおすすめします。
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店長:佐藤 智裕
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